生地

siimeeの素材
-織りと染めという手仕事-

siimeeが取り扱う生地は、
綿を中心とした天然素材を使っています。

着心地、触り心地、雰囲気。
生地が作られる背景から大切にし、
生地に触れる方々が心地よく
毎日を過ごせるような布を、
ラオスの村で織ってもらっています。
 

 

種から布まで、村の中で手仕事で。

siimeeがつかう生地は、ラオスの伝統的な手法で作られる手紡ぎ、手織りの布。

村で育てた綿花を、丁寧に手紡ぎして糸にし、草木で染めます。
それを、機織り機で手織りして、布ができあがります。

1. 綿花を摘み取る。

2. 紡いで糸にする。

3. 草花で染める。
こちらは藍染めをしている様子です。

4. 機織り機で手織りする。
ラオスには、伝統的な高機の織り機、腰機の織り機などがあり、
それらを使った様々な種類の織りの技術があります。

 

そのような昔ながらの手仕事によってうまれる布は、手紡ぎ糸独特の不均一で少し太めの風合いと、手織りでしか生み出せない柔らかさが合わさり、とても優しい布になります。

 

暮らしになじむ「色」

siimeeの生地の「色」は、日本の日常でも扱いやすいように、生成りや茶色といった綿そのものの色や、藍染を中心として展開しています。

そのため、生成りや茶綿はもちろん、藍染は多少色移りするものの、色落ちはほとんどしないので、長く愛用していただけます。

 

伝統模様を新たな形へ 

ラオスの織りを知る方がsiimeeの製品を見ると、無地やシンプルな模様の布を使っているので、「ラオスらしくない」と思われるかもしれません。

ラオスには、縫取り織と呼ばれる技法を始めとした、巧みな織りの伝統技術があり、それらはとても美しいです。また、それらの模様に込められた意味を知ると、ラオスに伝わる自然や動物、想像上の生き物と調和する暮らしの文化の美しさにはっとさせられることがあります。

一方で、それらは日本の日常では、取り入れるのが難しいという現状があります。やはりその国で生まれたものは、その国で纏うからこそ魅力が引き立つのかとも思います。

私たちは、そんなラオスの織り模様や技法を、ラオスのデザイナーたちとともに新たな形にして取り入れていきたいと思っています。

その挑戦は、始まったばかり。
製品になる日まで、見守っていただけますと幸いです。

 

 

siimeeの生地は、日本では、あまり見なくなった手紡ぎ・手織りの布を中心に贅沢に使っています。
その布という美しい素材を、どんな形にして届けたら、より魅力が引き立っていくのか。それがデザイナーとしての使命だと思っています。
ぜひその魅力を存分に味わっていただければ、嬉しいです。