本日、2023年6月6日より、siimeeはブランドをリニューアルして新たに再出発します。
具体的には、ラオスの手仕事雑貨中心だったラインナップから、オリジナルのアパレルがメインのブランドとなります。
その大きな転機となったのは、今年の3月末より、ラオスのアトリエと縫製チームでの生産を始めることができたことです。
ラオスでのものづくりをはじめることは、ブランドを始めた2021年当初からの念願でした。
しかし、コロナ禍のため渡航が叶わず、布を送ってもらい、日本でサンプル製作と少量生産を行い、それを少しずつお客さまに届ける日々でした。
しかし「ラオスの人びとの可能性を引き出す」ということがひとつのビジョンであることから、布から最終製品までラオスの人びととものづくりすることでそれがより実現されるのではないかと考えていました。
そしてようやく始めることができたラオスでの縫製体制。
多くの人の協力をいただきながら、日本から持って行ったデザインとパターンを元に、2人のメンバーと2ヶ月生産を行ってきました。
縫製仕様もラオスではあまり見られないものなどもあったため、慣れるまで大変だったと思いますが、むしろ「こういう手順のほうが縫いやすいよ」と提案もしてくれて、作業がだんだんとスムーズになっていきました。
検品をするたびに、わずかに縫い落ちていたり、縫い幅が均一でない箇所があったり。心苦しいながらも、「日本基準」をめざし、縫い直してもらい、品質の向上を目指しました。
メンバーは、「この製品が日本に届くんだね」と、自分が今縫っている1着が日本に届く実感を感じながら、最高の製品をつくるために日々向き合ってくれました。
そうして生まれた製品たちを、今日から皆さまへお届けすることができます。
また、コンセプトを一新し、
「旅するように、生きる服」
としました。
私たちは、生産背景であるラオスという存在を大切にしながらも、より多くのお客さまに届けるためには、日本の人たちへ届ける価値にもっと向き合わなければならないと実感していました。
「ラオスの布」という特徴だけでは、元々ラオスやアジアに関心がない方々には届きにくいということ、また悔しいですが「フェアトレード」や「支援」を連想させてしまうという現実にも直面してきました。
そこでラオスの布を通してどんな価値を届けたいかを考えた時に、
日々仕事や育児などに追われ、忙しく過ごしている方たちに、
「旅をしている時の解放感」
「未知や異文化の世界にふれたときのわくわくする気持ち」
を届けたいと感じました。
私自身も旅が好きで、旅をすることで心がふわっと軽くなったり、異世界を見てわくわく心躍る経験が、人生の中でとても大切なものとなっています。
それを、服を通して届けられたら。
服には、ファッションにはそんな力もあるのではないかと確信をしました。
身体にまとう服だから、そこにデザイナーとしての物語を込めることができる。
それを手に取った人にその物語を感じてもらうことができる。
そう思いました。
日々、旅するように、解放感と未知への好奇心を感じてもらえるような人生をつくるお手伝いをする。
そんなブランドになるために、この新たなコンセプトとともに再出発いたします。
新しいsiimeeを今日からどうぞ、よろしくお願いします。
・本日発売・