縫製

縫製へのこだわり
-made in Laosのものづくり-

siimeeはラオスに縫製チーム・アトリエをつくり、服を作っています。
そして、ラオスの人々の可能性を最大限に引き出すものづくりをおこなっています。

 

「ラオス人はなまけものだ」と、多くのラオスの人々は言います。
そしてまた、日本人もそのように言うことがあります。

しかし、ラオスの暮らしの中には、ラオスの方々が、勤勉で丁寧であることを象徴する習慣がたくさんあります。

毎日のように朝早起きをし、主食であるもち米を蒸し、ご飯をつくります。
そして毎朝托鉢をしてそのご飯を僧侶へ納めます。
掃除や片付けも常に怠らないので、いつも部屋は綺麗です。

日々、忙しい日本人にとって、面倒だと思う暮らしの作業も当然のように毎日繰り返します。

それゆえに、多くのラオスの人々は怠惰ではなく、ほんとうは勤勉さや丁寧さに長けているのです。

そんなラオスの人たちだからこそ、丁寧な縫製によるものづくりが可能であると、私たちは考えています。

  

 

 

また、ラオスの縫製チームを運営するにあたり、大切にしていることが、もうひとつあります。

通常の縫製工場では、効率性から一人の作業はパーツごとの分業が行われています。

その結果、縫製が機械的な作業になり、本来そうであるべき「縫製を楽しむこと」が失われると考えています。
そのため、私たちは、一人で一着の製品を最初から最後までつくることを大切にしています。

さらに、一人一着体制で縫製を行うことで、私たちからラオスの方々への一方通行の指示ではなく、ラオスのチームメンバーからよりよい生産方法についてアイデアを提案してもらうこともあり、新しい発見の機会がたくさんあります。
そうした新しい発見があることで、よりいきいきとした環境で製品が生まれていくのです。

  

一方で、日本に製品を届けるときに大切な品質の問題があります。

たまに、ラオス製品への揶揄として、「ラオスクオリティ」という表現を耳にすることがあります。
確かに、すぐに縫い目がほどけたり、色落ちしたりという印象があるかもしれません。

品質の問題は、決してラオスの人々の能力が劣っているということではなく、あくまで、一般的にラオスで求められる品質と日本で求められる品質が異なることによります。日本には、JISをはじめとした法的基準があり、それを遵守しなければならないという土台があります。

私たちは、日本で求められる品質基準を徹底的に示し、ラオスのチームメンバーと一緒にものづくりをすることで、妥協の無いものづくりを目指しています。

 

このように、私たちsiimeeはラオスの人々の持つ勤勉で丁寧という点と、
日本の求める妥協のない品質が掛け合わせることで、
関わる全ての方々にとってより良いものづくりを目指しています。